住まいを探していると「リノベーション物件」と表記されている不動産がありますが、リフォームとはどのような点が違うのでしょうか。
また、お客様のなかには「不動産をリノベーションションして売りたい」、「購入した中古住宅の間取りを変えたい」いう意見も度々聞かれます。
そこで今回の記事では、リノベーションとはどのような工事なのかについて、費用や期間まで含めて解説します。
不動産のリノベーションとはどのような工事なのか
リノベーションとは、既存の住まいにさらなる付加価値を与えるための改装工事を意味し、経年劣化や故障により損傷箇所を修繕するリフォームとは異なります。
たとえば、L字型であったキッチンを対面型にして利便性を向上させたり、和室とリビングの間にあった壁をぶち抜き、リビングの居住環境を高めることをリノベーションと言います。
既存の間取りを活かしながら、ご自身の思い描くイメージでカスタマイズできることが大きな利点であり、新築物件を購入するよりも費用を抑えられることが魅力です。
また、リノベーション済みの物件は住まいを探している方たちから需要が高く、ケースバイケースではありますが、何も手を入れずに既存の住宅のまま売却するよりも高く売れる可能性があります。
不動産のリノベーションにはどのくらい費用が必要なのか
施工する面積に比例して費用が高くなりますが、工事の内容によっても料金が異なりますので、一概にどのくらい施工費が必要であるかは断定できません。
また、木材などの商材のグレードによっても費用が異なるうえ、高層階の場合には資材を運搬するための運搬費が掛かるなど、細々とした点で施工費が変わるため注意が必要です。
さらに、自社完全施工ですべての作業をおこなってもらえるのか、それとも工程に下請け業者を挟むのかによっても、仲介費用の有無に関わりますので、事前に工務店に確認しておく必要があります。
ほとんどの工務店で無料見積りをおこなっていますから、事前に費用を算出してもらうと良いでしょう。
不動産のリノベーションにはどのくらいの期間がかかるのか
住まい全体の施工をする大掛かりな工事から、キッチンやトレイなどの一部の改修工事といった規模の小さなものまでさまざまなため、内容によって期間が異なります。
たとえば、30坪程度の全面改修工事であれば約2か月~3か月は期間を要しますが、間取りの変更を伴わないキッチンの入れ替えなどの部分改修工事は1週間程度で完了することが一般的です。
また、戸建てよりも面積が狭いマンションのほうが工事に掛かる期間が短く、解体工事や補強工事を伴う施工ですとより工期が長引く可能性があります。